薬局だより10月号を発行しました。
今月のテーマは「冷え性(冷え症)について」です。
(本文より一部抜粋)
冷えは万病のもと
冷え性(冷え症)とは、血液の流れが悪いため、毛細血管へ温かい血液が流れず血管が収縮し、そのために手足などが冷えてしまう状態のことです。
血行が悪いと、必要な酸素や栄養素が十分に届かず、たまった老廃物も排出されにくくなるため、さまざまな不調の原因になります。
手足などが冷えているのは、血行が悪くなっていることを知らせる体のサインのため、しっかり対策を行って、冷えにくいからだづくりを心がけましょう。
「冷え性」と「冷え症」の違いは?
このような症状を持っている方は冷え性の可能性があります ●寒いと感じていないのに手足が冷たい ●就寝時、手足がなかなか温まらず眠れない ●入浴後、すぐに手足が冷えてしまう ●手袋やブーツでも手足が冷える ●冷えると足腰が痛くなる ●肩や腰を温めると楽になる ●夏場でも手足が冷たい ●下痢や便秘になりやすい ●食事制限をしても痩せにくい
西洋医学では、検査で異常がみられないが手足が冷える・ゾクゾクと寒いなどの冷えの症状が認められる状態を、「冷え性」という"体質”として扱います。
それに対して東洋医学的な考えでは、「冷え症」は治療が必要な場合に使われます。
冷え性の原因
冷え性は、本来はたらくべき体温調節機能がうまく機能していない状態であり、主な原因として、次のようなことが考えられています。
●自律神経の乱れ
ストレスや不規則な生活などにより、体温調節の命令を出す自律神経がうまく機能しなくなります。また、常に室内の空調が効いていると、室内外の温度差が激しくなるため、自律神経の機能が乱れます。冷たいものの摂りすぎも、自律神経の調整機能を低下させ、冷えを生じる原因になります。
●皮膚感覚の乱れ
きつい下着や靴などでからだを締めつけたりすると血行が滞り、「寒い」と感じる皮膚感覚が麻痺することがあります。そのため体温調節の指令が伝わりにくくなってしまいます。
●血液循環の悪化
貧血、低血圧や血管系などの疾患がある人は、血流が滞りがちになります。
●筋肉の量が少ない
女性は男性に比べて筋肉が少ないため、筋肉運動による発熱や血流量が少ないことも、女性に冷え症が多い原因の一つと考えられています。また、女性だけではなく、運動不足の人も総じて筋肉量が少ないため、冷えやすくなります。
●女性ホルモンの乱れ
ストレスが多かったり、更年期になったりすると、女性の心身をコントロールする女性ホルモンの分泌が乱れ、血行の悪化などを促進することがあります。
つづきは本文をご覧になってください。
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